私的賛歌

私賛

備忘録、私記

二重生活

 

’’大学院で哲学を学ぶ平凡な学生、珠。
同棲しているゲームデザイナーの恋人、卓也との日々は、穏やかなものだった。
ところがそんな毎日は、担当教授から修士論文の題材に“哲学的尾行"の実践を持ちかけられたことで一変する。
それは、無作為に選んだ対象を追ういわば“理由なき尾行"。
半信半疑ではじめた、隣人、石坂への尾行だったが、彼の秘密が明らかになるにつれ、珠は異常なほどの胸の高鳴りを感じ、やがてその禁断の行為にのめりこんでいく―。’’

 

門脇麦、綺麗だなー

 

インターネットでも有名人だとかなんとなく目についた人を追ってしまうことあるけど、好きになっていくしその人と自分が同化していく。

仲良い人も恋人もどんどん人を変えていく。

次会った知り合いはその人じゃなくって顔とか声とか記号で判断するしかない。

人が同化に向けて動いている過程が得意ではなくって、

その場合人はそれまでの自分がそこいないことに悦でいっぱいになっている。

けれど流れている人も少し経てば落ち着いて、丁度いい取り込み方を見つけて、私の知っている人にちょっと似てくる。

人は人でしか自分を測れないし停滞と不安は一体だから取り込んでいくしかないし満ちることもない。

その作業や観察がいつか楽しいと思える日が来るのだろうか。

 

ところで最近とろサーモンの人がちょっと前に知り合って仲良くして連絡を取らなくなった人に似ていて、テレビで見るたんびに会いたくなる。

 

人を好きにさせるのは同化と喪失