100億人のヨリコさん
ジャケの仕事増えてほしい〜。
あとがきで作者も言っていたが青春小説でホラー小説でSFでパニックで、、、
読みやすくて良い物語だった。
貧乏変人学生らの楽しい日常だけでも1冊かけたんじゃないの?ってくらい盛りだくさん。全体を通してはやはり青春小説としての印象が強い。
さらにSFも加わり、オタクが好きそう!な仕上がりに。
教科書のような起承転結で、大抵の人が面白く読めそう。映画やアニメなども相性が良いだろう。
ホラーといっても大して怖いところはなく楽しく読める1冊だった。
ネタバレ
好みとしては、原因の医学生の心理状態や苦悩、狂気の描写がほしいが、この小説はすごく完成されているし…
幻覚で世界が崩壊していくのは好き。描写も良かった。
今回のSF要素であるラジャ仮説、IEM、初見だったが好きな類の話だった。実際にあったら良い。
読み終えた後に見た表紙の、自分の絵柄への落とし込みに興奮した。
日々の中でヨリコさんが現れてくれたら、まさに夢のようだ。さみしくない。
一緒にいるうちに彼女の気持ちが伝わってきたらいいが、まず伝わってくるのはあの貧乏学生達のお気楽な気分や医学生の狂気だな。う〜ん。