私的賛歌

私賛

備忘録、私記

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

みた、ネタバレ

 

一週間程経ってようやく飲み込めた次第です。

エヴァと出逢ったのは中学か高校の頃、その頃にはアニメ版.旧劇共に放送後であった。

あの頃の私は同年代の、中学生として等身大のシンジくんと同じ目線で物語を享受していた。

 

シンジくんが大人になってしまった。

また、ミサトさんと歳が近くなった事もあり

言葉にし難い感情が湧き出た。エヴァが過去になってしまった。

物語のシンジくんは私から見れば子供になり、物語に閉じ込められた神聖な少年となった。

忘れかけていた、少年愛を強く再認識させてもらった。

 

昔観ていたエヴァではシンジに自分を投影してひたすらに綾波レイが大好きだった。今は違う。

シンジくんは歳下の少年となったのだ。

宇多田ヒカルのbeautiful world、one last kiss、私の中では儚い、もう戻れない、物語の中に閉じ込められたシンジくんへの曲はなった。 

 

もう分かっているよ

この世の終わりでも

年をとっても

忘れられない人

 

旧劇のエヴァが大好きだった。物悲しさが包んでくれた。

新劇はどうだろう。綺麗な終わりに私は置いてきぼりにされてしまった。10年経っても大人になりきれていない自分に直面し、喪失感とこのままではいけないという焦燥感があり、私にとっては辛い終わりだった。

 

時は流れている、私を置き去りにして