私的賛歌

私賛

備忘録、私記

re:

緒方さま

 

先日はどうもお世話さまで、挨拶がすっかり遅れてしまって申し訳ないけれど私にもあれから色々あったのよって言い訳がましくなるのはあんまり美しくないかしらね、けれどどうしてもお礼が言いたくって言葉を連ねてる次第にございまして本日は誠に晴天で雲ひとつない、太陽すら見当たらない、地球を離れてもうどれくらい経つのかしら、あなたさまは今どこにいらっしゃるのか想像もつかないけれどきっとこの手紙が届く頃にはわたしは天国へ旅立ってるって月並みな文言だけれど最後だしせっかくだから使わせていただくとして、本題に入りますけれども私はいまとても辛いので呼吸が自分でしか出来ないんでございましてここはおかしな星なのよ、信じてもらえないとは思うけどみんな自分でしか呼吸が出来ないんでわたくし初めて見たときはおかしくっておかしくってひっくり返って起き上がるのに3年もかかりましたの、そうよ、この星の引力はもう凄まじくていつのまにか私小さくなっちゃってそれはもう楽しい思いをしておりまして、犬などに乗る夢や排気口の中を探検する夢なんかを次々に叶えていくんですけれども遂に