私的賛歌

私賛

備忘録、私記

2018-05-16から1日間の記事一覧

ヘンリ・ライクロフトの私記

著者の手記を四季別に羅列した本。 田舎暮らしの老人の様子を垣間見ることができる。 彼の気高さは美しいが、執着や弁解にも聞こえてしまい物悲しくもある。 じいさんになっても人は仏なんかにならないし小さい、愛おしい。 少し自分の祖父を思い出した。

モナドの領域

ライトノベル、メタ

センセイの鞄

超短編アンソロジー にて、気になった川上弘美の一冊。 恋愛小説は苦手なのだけど。 丁寧に穏やかに進んでいく老齢の恋がフワフワと優しく綺麗に描かれていた。 穏やかな恋。

デミアン

ヘッセ2冊目 大衆に感じる漠然とした息苦しさを癒してくれ、自分自身に立ち向かって行く勇気をもらえる一冊だった。 主人公の葛藤は自分と重なり、一緒に恥ずかしくなったり、自暴自棄になったり、救われたり。 エヴァ夫人の女であり母である神秘を潜ませた…